縮むんです。
クリーニング店の受付業務。衣類をケアするプロとしての知識と自覚が必要です。
大切なお客様の衣類をお預かりする。結構大変なことです。
うちの様に家族でやってる小さなお店ですら、受付する人でトークに違いがあるでしょう。
取次店での受付ならばどうでしょう?
ポスレジの扱いは完璧でも、クリーニングに関する知識は?
実際に工場でクリーニングの作業をした経験のない方もいるでしょう。
更に言えば、クリーニングの工場を見た事もなければ、どんな風に処理されてるのか教えてもらってない方もいるでしょう。
どうして、こんな事を書いてるかと言いますと・・・
「武田さんなら解りますか?」とお客様に聞かれたからです。
二枚の白いワイシャツを同時に持ち込んで下さった際の実話です。
普通の白いカッターシャツです。クリーニング店であればどのお店でも日常的に扱う品です。
お客様が疑問(不信)に思ってるのは、二枚のうち一枚だけ極端に縮んでいる理由です。
画像をクリックして大きくしてみてください。まずは一枚目の縮んでる方の襟の裏
よく見て下さい。シワが入ってるのが解りますか?
↓これは二枚目のワイシャツで縮んでない方の襟の裏
最近、来てくれる様になったお客様で、お持ち頂くのはスーツとネクタイが多い男性のお客様。
多分、ワイシャツをお預かりしたのは初めてかもしれません。
ワイシャツは他店をご利用になっていて、同様の質問をしたのに回答して頂けなかったとの事です。
自分の工場で処理してる内容を熟知してる方が受付したのならば何らかのトークが出来ると思いますが、工場での作業経験がない方ですと返答に困るかもしれません。
縮むのは、「襟」と「カフス」と「前たて」です。つまり「芯」がある部分だけです。
しかし、縮んでないワイシャツにだって同じ部分に「芯」はあります。
芯地とオモテ地の縮み方に差があると「あれ?なんかネックサイズがキツイな」なんて事になるんです。
そういえば・・・
ワイシャツを買い替える際の理由は擦り切れる程着たからではなく、首がきつくなった!が第一位の理由だそうです。かといって、中学一年生の様に、大人が自分のサイズよりも大きめのワイシャツを買うのも抵抗があるでしょう。
どんなワイシャツでも縮むかと言いますと、全く縮まないワイシャツだって沢山あります。
実際に二枚のうち一枚は全く縮んでいません。(同じ時期に購入し同じぐらいの着用頻度だそうです)
具体的にどんなモノが縮まないのかは、私もアパレルメーカーさんに聞いてみたいです。
多分、ご家庭で洗った場合は縮みませんよ。って言われるでしょう。
クリーニング店での洗いやプレスに問題があるので、クリーニング屋の事情までは知った事じゃないのかもしれません。
それに、苦情の行き先は、アパレルメーカーさんではなく、クリーニング店ですもんね。
家庭で洗う事を前提にテストして、開発・製造してるのですから、家庭で洗えば縮まないって事です。
縮まない(縮みにくい)処理方法はないか?の回答は
実に言いにくいのですが・・・
「クリーニング屋に出さない事」なんでしょう。
確かに・・・クリーニング店で洗う頻度が多い程、縮むと感じる方は多いです。
様々な呼び名がありますが、「形態安定」「形状記憶」「ノーアイロン」「ミラクルケア」「SSP」・・・等など
家庭で洗濯しても、アイロン仕上げの楽な様に工夫されたワイシャツの名称です。
この手のシャツが普及して、もうだいぶ年数が経過しました。
新しいワイシャツを購入しようとすると、確率高くこの手のワイシャツを買ってしまう。
もしくは、いつも買う店には、その手のワイシャツしか置いてないので選択しようがない!
じゃ、家庭で洗いますか?と聞くと
100%クリーニングに出す方も珍しくないんです。
大人気から定番商品となった洗ってもシワになりにくいワイシャツ。
全く意識なんかしてなくて、着てる人もいるでしょう。
洗う時にシワになりにくいだけではなく、着用時にもシワになりにくいので気に入ってる方もいるでしょう。
しかし!このワイシャツに使用されてる芯が問題なんです。
家庭洗濯が楽な様に開発、製造、販売された商品。
実際に、ノーアイロンでも「なるほど!」着れなくはないね。
でも、プレスしたワイシャツの方がいいね!って方が圧倒的に多いです。
奥さんがアイロン仕上げが大好きで・・・なんて方以外は
やはり、クリーニング店に出しますよね。
クリーニング店側も、これは家庭洗濯用のワイシャツなのでうちじゃ処理出来ませんなんて事は絶対に言わないでしょう。
クリーニング店に出すワイシャツ。
襟の頑固な黒ずみや皮脂汚れもキレイに真っ白!
汚れ落ちがイイ!それだけ、キツイ洗いをしています。
私が実際にお客様にしたアドバイス!
形態安定のシャツとそうでないシャツ。
処理方法もクリーニング料金も同じです。
ワイシャツは100%クリーニングに出して着るなら、形態安定じゃないモノをお求め頂いた方が縮む確立は低いと思います。
ご紹介した二枚の画像も、縮んでない方は形態安定シャツじゃありません。
縮んでいる方は、まさしく「その類のワイシャツ」です。
おじいさんやお父さんの古いワイシャツがあったら襟やカフスの裏を見てください。
形態安定なんて加工のなかった時代に作られたワイシャツ。
確率高く縮んでいないと思いますよ。
でも・・・クリーニング屋さん
ノーアイロンのワイシャツしか売ってないよ!
そうなのかもしれませんよねぇ~
クリーニング店で使用する、ワイシャツの仕上げ機械も芯地を伸ばしながらプレスするモノが普及しています。
当店にはまだ導入出来ていません。
当店ご利用のお客様で、ワイシャツが縮んだ!って思った方もいるかもしれません。
遠慮なく、おっしゃってみてください。
全然伸びないモノもありますが、結構、修復可能なモノもあります。
それから、クリーニングに関する疑問。
どうして?って思う事は何でも聞いてください。
私が解らない場合は、調べてでもお知らせしたいと思います。
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