スポ少でサッカーをしているお子様をお持ちのお母さんへ
練習で着るウェアは個人所有ですが、試合用のユニフォームはチームの物を毎回借りるなんて場合はないですか?
常にスタメンの選手だとしてもプロの様にいつも同じ「自分の」番号ではないのでは?
借りた服は、勿論洗って返しますよね。
人から借りた物を洗って返す。
これはクリーニング屋と同じです。
違いと言えば、クリーニング屋は借りた物を自分で着ないですし料金を頂いて洗っています。
個人で借りた場合、着用し汚れたなら洗濯して、最低でもお預かりした時のコンディションのままお返ししたいと考えるでしょう。
故意にコンディションを悪化させようなんて気持ちは微塵もないはずです。
これはクリーニング屋も同じです。
しかし・・・
借り物なんです・・・
何とかならないですか?とため息交じりのお問い合わせが結構あります。
うっかり、色柄物と一緒に洗濯して移染させてしまったり・・・
しかし・・・・
今回の事例はちょっと稀です。
お問い合わせのアイテムは、前振りからお解かりの様にサッカーのユニフォームです。
サッカーと言えば、胸や背中に大きく貼られたプリントをイメージします。
背中にはナンバー。
胸にもチーム名。
スポーツ店では、サッカーに限らずチームのユニフォームを受注する際にオーダーでチーム名やナンバーを入れてくれるでしょう。
実はこのナンバリングのトラブルは時々あります。
思い出してみると・・・
ナンバーを剥がした際に残った接着剤の染み抜きや、ナンバーを剥がしてみたらナンバーの色が地色に付いていたので取って欲しいなどの染み抜きの依頼です。
つまり、剥がれてはいけない。
もしくは剥がしてはいけないものを剥がした際のトラブルです。
剥がさなければ何も問題はありません。
スポーツウェアのカテゴリーにおいて、家庭で水洗い出来ないものはありません。
汗を気にして着る服じゃないのに、家庭で洗えないのはありえないからです。
今回ご相談頂いたサッカーのユニフォームも、借りた物でした。
着用後、普通に洗濯をしたら・・・
ありえないことに、ナンバリングもチーム名もプリントしてある貼り物が全て取れてしまったそうです。
接着剤だけが残った状態で、お客様はスポーツ店に同じようなモノをもう一度貼って欲しいと依頼。
すると、接着剤が残っていては上手く圧着出来ないと判断したのでしょう。
ちょっとずらしてなら貼れますとの事。
お客様はそれで了承してしまいました。
出来上がった物は、とても返せる様な出来ではなく新品のプリントの周囲に接着剤が全て残った状態です。
冷静に考えれば、こうなる事はお客様も予想出来たでしょう。
スポーツ店の担当者も、もっとしっかりと教えてあげればいいのに・・・
金さえ貰えれば何でもいいのか?って私も見てガッカリしてしまいました。
いや、本当にガッカリしたのは依頼主であるお客様です。
問題は、衣類に残った接着剤なのですが、新たに貼るナンバーで隠蔽出来ると考えたのでしょう。
この段階で、依頼(相談)先がクリーニング屋に!
どうして、洗濯でナンバーが取れて、接着剤が残った状態の時にスポーツ店よりも先にクリーニング屋に相談してくれなかったのか・・・を思うと残念です。
実際に届いた物は、接着剤だけが残ってる箇所もありましたが殆どは白いボロボロの顔料の様な物が残っていました。
そもそも、何度も何度も洗って使うユニフォームに、洗濯で取れる様な接着剤を使用し圧着するスポーツ店などありません。
今回、取れてしまったナンバーは接着剤がはがれたと言うよりも、ナンバーの表面だけが剥がれたのです。
安価なオマケとして付属する紙製のシールをイメージしてください。
貼って剥がそうとすると、綺麗にはがせません。
絵や写真が描いてある表面の紙は剥がせても、その下地になってる白い紙は残るでしょう。
けしてベタベタとした接着糊だけ残ったりしません。
これと同じことだと思いました。
当店でテストをしてみると、染み抜きは出来ます。
まず、白いボロボロの顔料が薬剤に反応し黒くなり、溶解して下地の接着剤が現れます。
その接着剤も家庭には置いてない薬剤を使用し時間をかけて取り除く事は可能です。
しかし、何度も何度も洗濯を繰り返して取れない接着剤を溶かすぐらいの強い薬剤です。
今回、新規で貼り付けたプリントがすぐ側にあってそのプリントにダメージを与えないで行える作業ではありませんでした。
もう一度、貼り付けたナンバーを剥がして、染み抜きをして、再度貼り付ける。
きっと、新規で購入された方がコスト的にお安いのではないかと・・・
借りた物にトラブルが発生した場合。
「どうしよう・・・」って凄く焦ります。
そして、何とか元通りにならないかと必死になります。
自分では無理だとすれば、誰に頼めばいいのかを考えるでしょう。
洗濯をする。
凄く日常的で簡単な作業かもしれません。
しかし、トラブルの発生を予測して予防するのはプロでも簡単じゃありません。
それでも、お客様からお預かりした大切な衣類ですから数々の予防や対策をしているのがクリーニング店です。
私は業務として、日常的にやってる洗濯。
簡単だ!なんて油断してると思わぬトラブルで大変な事になります。
ボタン一つ、欠けてしまっても大慌てですよ。
お客様の衣類を預かるって、けして安易なことじゃないですね。
今日ご紹介の画像は上記のユニフォームではありません。
勤務先から借りて着てた白衣(作業着)です。
家庭で洗濯した際に、他の物から移染したとの事。
色柄物と白物を一緒に洗う事は、私的にはありえません。
色が出る代表のジーンズですら、白いものと一緒に洗濯してしまう方がいるのは知ってます。
移染してしまったら、染み抜きすればいいさ!って思ってやってるのではなく、仕分けして分け洗いが面倒だからですよね。
解ります、その気持ち。
だって、洗濯ってちゃんとしようとすると、色々な事をしなければならない面倒で手間のかかる作業ですもの。
ありゃ~
会社に返さなくてはならないのに・・・・
色移りしちゃったよ。
もう一度洗ってみても、漂白剤を入れてみても、全く落ちない赤い色。
私が染み抜きを致します。
↓
↓
全体染めに様に全て染まっちゃう移染。
部分的にムラになってしまう移染。
でも、これはクッキリ模様が移り込んだ珍しい移染ですね。