染み抜きを依頼するとき
お食事をする際に、何となく高そうなお店は雰囲気で解りますが、クリーニング屋さんはどうでしょう?
洋服を買う際も、何となく高そうなお店、高そうなブランドは解りますが、クリーニング屋さんはどうでしょう?
飲食店の場合、食べたいから入店しています。
だから、物凄く混んでる等の特別な事情がない限り注文して食べます。
洋服屋さんの場合、買いたいとは限りません。
勿論、興味はあるから入店し実際に見たいと思っていますが、必ずしも「購入」するとは限りません。
- 気に入ったのがなかった。
- サイズがなかった。
- 色がなかった。
- お金がなかった。
等の理由があれば、何も買わずにお店を出るでしょう。
クリーニング屋さんはどうでしょう?
依頼品を引き取りに来たのではなければ、手ぶらでの入店ではないですね。
綺麗にして欲しいアイテムを持参しての入店です。
大半の方はそのままご依頼下さるのですが、そのままお持ち帰りの場合もございます。
ご経験は御座いませんか?
まず、クリーニング屋が断るケース。
それから、クリーニング屋の説明を聞いてお客様が判断して「じゃ、今回はいいわ」ってケース。
染み抜きのご相談の場合。
クリーニング屋で断られたのですが、大丈夫ですか?
って聞かれる場合と
クリーニングに染み抜きを依頼しても落ちなかったのですが、大丈夫ですか?
って聞かれる場合があります。
前者は料金を支払っていませんが、後者は料金を支払っておりますね。
染み抜き料金がかかる場合、当店では成功報酬制です。
だから、落ちない場合は無料です。
以前はお金で返金するのではなく、当店のクーポン券で染み抜き代のみお返ししますと明記していました。
しかし、その頻度があまりにも少ないので、現金で、しかもクリーニング代まで全て返金しています。
それでも、その頻度はゼロに近いです。
代金って何かの代わりにお金を払う訳ですので、染み抜きして欲しくてお金を払ったのなら。
全く同じ状態か、それに近い状態で戻ってきたのにお金を払うのっておかしいでしょう。
でも、ご不満はあるものの、そのまま別のお店にご相談される方が多いです。
染み抜きを依頼したお店では、実際に作業をするでしょう。
その作業をしてみなければ、落ちるかどうかも解らないなんて説明されるかもしれません。
そんなことを言われれば、「トライしてみて下さい」って気持ちになるのは当然です。
それに、プロに頼んだんだから、落ちるだろうって当然思います。
お預かりの際に、これは落ちないかもしれませんねぇ
ってお店の人が言えば・・・
でも、目立たなくはなりますよね?
今のままじゃ着れないけど、着れるレベルにはなりますよね?
そんな風に思うのも不思議ではありません。
実際に着れるかどうかの判断をするのは、お客様です。
よほど薄く目立たなくなっても、時には「落ちてない」って言うお客様も居ると思います。
日本全国、何処のどんなクリーニング屋でも、共通したデフォルト設定ってご存知ですか?
PCに詳しい方には理解しやすい比喩かもしれませんが、そうでない方はデフォルトってなに?って思うかもしれません。
デフォルトの意味は
- 規定値。
- カスタムしなければ、この設定。
- 購入時の設定。(初期設定)
つまり、ユーザーが何も設定を行わない状態。
お約束の状態。
「やっぱこれがデフォでしょ」って言われたら、「当たり前でしょ」って意味だと思います。
デフォルメの略ではありません。
デフォルトです。
クリーニング屋のデフォは、お預かりしたアイテムをお返しすることです。
当たり前でしょ。
それから、もうひとつ。
最低でも、お預かりした状態をキープしてお渡しすること。
お預かりの際のコンディションが、お渡しの際に良くなっていて普通。
悪くなっていれば、クレーム。
凄く、地味で当たり前を事を書いています。
クリーニング屋の作業には様々なカスタム項目があります。
でも、どんなカスタムをしても上記の「お約束」を守って信頼されるお店でありたいと思ってるはずです。
その結果。
無難なことを好みます。
無理はしたくありません。
この「カスタム」の幅はお店ごとに違います。
だから、同じレベルのシミでも抜けるお店と抜けないお店があるわけです。
染み抜きが出来そうだ!とネットと調べてご来店下さるお客様。
宅急便で送って下さるお客様。
本当にありがとう御座います。
私でお役にたてるなら、全力を尽くしたいと思っています。
でも、お断りしなければならない場合も少なからず御座います。
靴下に穴があいてしまった経験は誰もがあるかと思います。
穴はあいてないけど、あきそうな状態も見たことがあると思います。
もう、擦り切れる程履いてる訳です。
生地が透けて見える様になった靴下。
もう、だいぶお疲れですよね。
クリーニング屋に靴下を依頼する人なんか居ないのですが・・・
この擦り切れそうな靴下と同等のコンディションで染み抜きをして欲しいって要望は結構あります。
お客様も長く着用なさったことを勿論知ってます。
お気に入りのお気持ちもお察し致します。
でも、染み抜きや全体漂白に耐えることが出来ないコンディションだと判断した場合。
やはり、それはお預かりすることが出来ません。
確かに染みは抜けたけど、穴があいた。
預けた時には、擦り切れそうではあったけど、こんな穴はあいてなかった。
クリーニング屋のせいで、穴があいた!
当店のお客様でこんなクレームを言う方は居ませんよ。
何故なら、穴があく前にやめるからです。
PC用語で言えば、強制終了です。
いくらカスタム設定でぎりぎりの染み抜きをしても、お預かりしたアイテムをお預かりの状態をキープしてお渡しするって設定は変えられません。
品物を見て、作業内容をイメージした際に、結果的にハイリスクって事を具体的に説明させて頂きます。
又は、
本当はシミが抜けるまでキツイ染み抜きを繰り返したいんですが、このコンディションではここまでしか・・・って場合もあります。
ん?
これって、どこかで聞いた(見た)事ありません?
そうです。
当店では「お客様がっかりカード」と言ってるあれです。
「落ちませんカード」
専門家が染み抜きを試みましたが、これ以上やると生地を傷めるのでもはやここまでです。
って内容が書かれた紙切れです。
染み抜きの実績が沢山あるお店でも、染み抜きなんかしないお店でも、共通してる設定。
それは、傷むまで染み抜きは出来ない。
だから、お客様は信じるしかありません。
「落ちませんカード」付きのまま、お預かりした事のあるクリーニング屋さんは私だけではありません。
こうして毎日ブログで証拠をお見せしてる私の店には、本当にこのカード付きが多いのです。
そして・・・
何も染み抜きしてる形跡ないどれ
何が生地を傷めるだず!
ちゃんと落ちるべ、
しかも楽勝だず
山形弁ではないにしても、酷似した独り言を言いながら、染み抜き台の前に立ち、エアーで部分乾燥させてると予想可能な達人を私は何人も知っています。
今日、電話で話した福岡の昭和ドライの稲さんもそうでしょう。
店舗の前に川が流れてるのを知ってたので、豪雨被害を心配しましたが何事もなかった様で何よりです。
なぜ、山形のクリーニング屋である私が福岡は北九州市のクリーニング屋さんを知ってるかと言うと、クリーニング屋としてのレベルがとても高いからです。
話が脱線してしまいましたが・・・
そうなんです。
実は落ちるんです。
騙されてはいけないですし、お金も無駄にして欲しくないですし、諦めてほしくもないのですが、本当に何処まで染み抜きをすれば生地が傷むかなんて判断はお客様には無理です。
染み抜きを依頼されても、全体処理で落ちないなら迷わずこのカードを付けてお渡ししてしまうお店は結構あります。
どんなお店かは解りやすいです。
それは財布に優しいお店です。
そう言うお店だって、必要なお客様が大勢いらっしゃいます。
どんどん、ご利用ください。
でも、染み抜きを期待してはガッカリしてしまうかもしれません。
なぜなら、染み抜きはどうしても手間がかかってしまうから、お安い料金では受注しにくいと思います。
そのシミを抜くためだけに、作業の設定をカスタムする必要がある場合、それなりのコストがかかってしまう場合もあります。
染み抜きの薬剤が高額でなくても、経験豊富で技術の高い方の時間は高いです。
全ての人は時間を切り売りして、お金を得ています。
その額が同じではないだけで、基本的には誰でもそうだとエリエスの土井さんが話していました。
クリーニングに出す際に、目的が染み抜きだったら、それが出来そうなお店を捜して依頼してください。
既にそうしてる方は、一般的なクリーニング代よりも割高になる事もイメージしてください。
ここで費用対効果で、「諦める」ならそれは仕方ありません。
落ちないから諦めるではなく、染み抜き代が高いから諦める。
それこそ、お客様の判断です。
それから、お預かりのコンディション次第では、本当に「これ以上は生地を傷める」って場合は説明を具体的にしてもらいましょう。
実際に染み抜きをしてる方なら、どんな作業が必要なのかを解りやすく説明してくれると思います。
洗濯屋の選択。
難しいかもしれませんが、是非良いお店を見つけてください。











































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