染色してあるファーとナチュラルなファー
今日は毛皮の話です。
毛皮なんて高価なモノは関係ない!なんて思ってる方でも、冬物のアウターのフードや襟に部分的に毛皮が使われてる物をお持ちかもしれません。
毛皮って書くより、「ファー」と書きましょう。
「ファー」の方が馴染みやすいかもしれません。
今日、実際にご相談頂いた内容はこのファーのトラブルです。
昨シーズン新品で購入したコート。
今年の春にクリーニングしてなかった!
もうじき、着る季節だし、そろそろクリーニングに出そうかな・・・と見てみると
ファーの色が部分的に抜けている事に気がついてショックで呆然としてしまったそうです。
革製品の多くが染色されて製品になってる様に、ファー製品も染色されて製品になってる物が沢山あります。
天然素材のファーの風合いをキープしたまま、綺麗にムラなく染色するわけです。
ファーの特性上、色が抜けやすい物が多いことなど・・
一切タグには書いてないです。
染色した製品と言うのは、少なからず脱色する可能性はあります。
紫外線
汗
ガス(普通に生活してる環境にあるもの)
脱色や変退色の原因となる物が様々あります。
クローゼットの扉のスキマから入り込んだ蛍光灯の灯りですら、脱色する事があります。
クリーニングはしてないけど、普通にクローゼットの中に収納してた。
今年も着る事を楽しみにしてた。
そんなアイテム。
それが、収納してるわずか数ヶ月の間に脱色するなんて・・・
そんなお客様の悲しい気持ちがメールに綴ってありました。
ファーの種類はラビット(ウサギ)でした。
数多くの染色補正の事例をブログでご紹介していますが、ファーの染色補正の例は一つもなく・・・
修正は極めて困難です。
全く別のお客様からですが、丁度いいアイテムをお預かり中ですので動画を見てください。
染色したファーと染色してないナチュラルのファーが一つの製品に使われています。
超人気ブランドのモンクレールのダウンジャケットです。
ダウンジャケットと言えば、フードの先にファーが付いてる物が物凄く多いです。
そして、大抵は取り外しが可能になっています。
だから、お預かりしてクリーニングする時は、必ず取り外して別の処理をしています。
でも、時々取り外せないアイテムがあります。
今日、ご紹介のアイテムも取り外しは不可能でした。
ファーだけではなく、革製品が部分的に使われてるアイテム等も要注意です。
殆どは綿素材でも、ほんの少し取り外せない革が付いてるだけでかなりデリケートなメンテナンスしか出来なくなります。
異素材の組み合わせの場合、最もデリケートな素材にあわせてあげないとお預かりの時の風合いを保てないからです。
ファーの話に戻します。
ご紹介のダウンは、ナチュラル(染色してない)ラクーン(あらいぐま)のファーと、染色してるラビット(うさぎ)が使われています。
フードの先がラクーンでフードの内側がラビットです。
脱色のトラブルの心配があるのは、染色してあるほうです。
染色してあるファーは、毛の根元まで全て同じ色です。
ナチュラルなファーは、毛の根元が白(生成り)の様な色になっています。
染色してないナチュラルのリアルファーだって、ヤケ等のトラブルはありますが・・・
当店に寄せられるファーの脱色の殆どが、染色してあるラビットのリアルファーです。
今日の画像の様にラクーンを使った製品も多いですが、殆どトラブルの報告はありません。
フードの先でふわふわと揺れ動くリアルファー。
色が抜ける可能性がある!
その事をまずは認識してください。
物凄くナーバスになる必要はありませんが、蛍光灯や日に当たる場所に長期保管しない様にしてください。
クリーニングに「安心感」をプラス!
クリーニングって本当に凄いなって「感動」をプラス!
どんな染みでお困りですか?
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