シャネルのバッグの脱色
カウンターに置いただけでかすかに香水の匂いがしました。
実は香水の匂いのするアイテムは結構多いです。
香水と言えば・・・・
香水みたいに想い出を瓶に詰めたいわ。
フタを開けるたび、ステキな想い出がそっくり現れるの。
1940年のアカデミー賞作品「REBECCA」に登場する台詞だそうです。
これは、私が今日受信したメールに書いてありました。
誕生日メッセージだそうです。
なかなか洒落た事をして下さいますね。
自分の氏名・住所・電話番号
そして生年月日。
40年間で、何度書いた事でしょう。
これからも、書き続けると思いますが、生年月日を書くことで誕生日(月)のお祝いを兼ねた販促(割引)等のDMが年々増えてる気がします。
工夫して考えぬいたであろう、嬉しいサプライズもあってちょっと楽しいです。
おかげさまで、いい感じに歳を重ねております。
引き続き40歳の「たけしん」をよろしくお願いします。
今日ご紹介するのはバッグです。
お預かりした際には、見るも無残だったブランド物のバッグです。
黒なんですが、持ち手とパイピングにスムースレザーを使っています。
その他は化繊でしょうか・・・
こうした異素材のバッグってとっても多いですよね。
ブランドはシャネルです。
トラブルの内容は、自動車を塗装するペンキが付着したとのこと。
ペンキからお客様が真っ先にイメージしたのがマニュキア。
そこで除光液の登場です。
プロの場合、部分的にテストをするのが当たり前です。
一か八かなんてありえません。
だって、失敗したら弁償しなければならないですもの。
ところが、こちらのお客様は度胸がいいですね。
実に広範囲に脱色しております。
持ち手の革部分まで、脱色してる箇所がありました。
きっと、夢中になって作業をしてしまったんでしょう。
ペンキは取れたけど、地色まで抜けてしまった!
これは、染み抜きをしててもある事です。
夢中になって染みばかりを見て、染み抜きをしてると周囲の色がはげちゃうんです。
勿論、お客様に喜んで頂こうと、頑張ってやった作業です。
でも、染みと一緒に地色まで白けてしまっては、喜んで頂ける所かクレームの対象になってしまいます。
染み抜きって簡単そうに考えてるお客様も多いです。
確かに私のブログの画像を見れば簡単そうに見えるかもしれません。
でも、実は大変なんですよ。
お客様は、脱色しまくった状態になってから、ネットで検索して当店へご来店です。
HPへのアクセス、そして実際のご来店。本当に有難う御座います。
ミスタークリーニング・染み抜きマン「たけしん」の出番です。
脱色してしまったモノは、染み抜きや洗いでは元通りには戻りません。
染色が必要です。
革と革以外の繊維を別々の染料を使って作業をしました。
お客様に作業に伴うリスクや、代金のご説明をすると、
「思い切ってやってください。」
「だいぶ使い込んだし、もし失敗しても悔しくないです。」
とのコメント。
「どうせ、修正出来ないなら廃棄します。」
「コチラで駄目ならあきらめます。」
と、作業をする私にはメンタル的に優しいのかプレッシャーなのか微妙なコメントを頂きました。
でも、確実にまた使いたい!って気持ちはありますよね。
そして、確実に「期待」をしていますよね。
そうじゃなければ、わざわざ遠方からご来店してくれませんもの。
そんな想いを感じつつ、染色いたしました。
かなり使い込んでいますので、スレや傷もありますがお使い頂けるレベルまで修正する事が出来ました。
「出来ました」と携帯へご連絡をすると、スグに取りに来て下さいました。
「黒い・・・・」
実際に脱色してしまった状態を、十分見てるからこそ、そんな驚きコメントが出てきたのではないかと思います。
とっても、ステキな笑顔で嬉しそうに眺めていました。
実は私もお客様と同じくらい嬉しいです。
全ての画像はクリックで拡大します。
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どんな染みでお困りですか?
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