本場のカウチンセーター
ご相談頂いたアイテムは「カウチンセーター」です。
でも、「本場の」って文字が付きます。
今から30年前に海外で購入したそうです。
脱脂されてない羊毛で作った本場のカウチンセーター。
まさしく今、世界中が注目してるバンクーバーでお求めとの事でした。
あえて未脱脂なので油分の抜ける洗いはしないものと教わり、年に何度か着ましたがここ20年くらいはすっかり忘れていましたところ、ここに来てカウチンが流行だとか。
友人の息子が古着好きで、カウチンも好みそうなのであげようかと思い探し出したのですが、人様に差し上げるに当たってクリーニングに出さなければと思い至りご相談申し上げる次第です。
お客様は山形県内の方ですが、ご連絡はツイッターのダイレクトメッセージでした。
色々とご心配な事や不安な事も多く、ご自分でもメンテナンス方法をお調べ頂いた様です。
古着をお求めになったお客様から、ご相談頂く頻度が増えています。
30年間とか40年前のアイテムのご相談もあります。
ウール製品と言えば、一般的なメンテナンスはドライクリーニングです。
その事はお客様も解っていたんでしょう。
「折角の未脱脂のウール素材の脂が抜けてパサパサになってしまうのでは?」
「それだったら、クリーニング後にレザーの様に脂を補う事は出来るのか?」
なんて事までお客様はお考えの様でした。
私も実際にお預かりするまで、どんなカウチンセーターなんだろう?って興味津々でした。
30年も経過すれば、立派なヴィンテ-ジですよね。
お客様からは「ダメ元で自分で洗ってみる」とのメッセージを頂いたとき。
「ダメ元」で洗うには勿体無いアイテムではなかろうか・・・・と思いプロのウェットクリーニングをお奨めしたところ、当店にお任せ頂ける事になりました。
実際に拝見し触ってみると・・・・
全く未脱脂って感じではありません。
世に言う、脂のベタツキもありませんでした。
全体的なコンディションは30年経過してるとは思えないです。
使用感もなく、着用に問題のある様なシミもありません。
ここまではご家庭でも同じ事が出来ますね。
洗濯の具体的なレシピはご家庭では真似出来ないものを使用しています。
水浴中では動かしません。
洗濯機に入れていますが、機械は止まったままです。
また、事前に採寸をしたり、傷がないかどうかのチェックもしています。
30年分の汚れが溶け出してこんな色に変化しました。
こうやって平干ししています。
自然乾燥後、短時間だけ乾燥機に入れています。
そして、仕上げてから採寸しました。
サイズの変化は全くありません。
型崩れもありません。
トリートメント加工で風合も向上していい感じに仕上がりました。
ホームクリーニングでは真似の出来ないプロのウェットクリーニングです。
最後までお読み下さいましてありがとう御座います。
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