何事?
「ただいまぁ~」
ランドセルを置いて、Gショックを取りグローブを持ったところを見ると今日は野球らしい。
野球をするのかサッカーをするのか、既に学校で話し合っているんだべな。
スイミングの時間まで、外で遊ぶ。
インフルエンザで学級閉鎖のクラスがあるのに登下校の際は着用を強要されてるマスクは放り投げて遊びに行く。
そんな毎日なのだが、昨日の帰宅時は様子が違った。
「何があった?」
興奮した様子で帰ってきた。
息子が帰宅する30分前。
事故は起こった。
重くてデカイ望遠レンズを付けたカメラのファインダーで捉えようとしてるのはレーシングカー。
爆音とサーキット独特の臭い。
頻繁に聞こえるブレーキのスキール音。
でも、自宅でこのブレーキの鳴く音が聞こえるのはただ事ではない。
しかも・・・
ブレーキ音と同時に聞こえた音で背筋が凍りついた。
ぶつかった!
内履きのまま外に飛び出す。
真っ先に目に飛び込んできたのが倒れこんでる男性だ。
ドライバーが
「大丈夫ですか?」
声をかけているが、倒れた男性は応えない。
電話をかけようと振り返ったら、既にかみさんが電話を持って私の方に向かっていた。
私は生まれて始めて119に電話をした。
消防署員の質問に答え電話を切り、時計を見た。
あっという間に人が集まってきた。
散乱した物を対抗車が踏んだ。
軽自動車と自転車の事故。
買い物をしてきたとみられる荷物が袋から飛び出し、遠くまで散らかってる事からぶつかった際の衝撃をイメージした。
「わかる?」
「もう大丈夫、救急車呼んだから」
「すぐ来るから」
私の大声にも返事はなく、ただ唸ってるだけの男性。
歳は70歳を越えてるだろう。
倒れた電動機付き自転車。
割れたメガネ。
財布。
バッグ。
買い物してきた物。
幸い、意識はある。
出血も、たいした事はなさそう。
ドライバーさんから
「警察にも電話してもらえますか」
と頼まれ私は生まれて始めて110にも電話した。
5分ぐらいで救急車が到着した。
「交通事故」と言うと、「武田クリーニングさんですね。」
そう言われて、救急車を要請した際に警察にも情報が伝わってることを知った。
数分後、パトカー一台と事故処理専用の車両一台が武田クリーニングの敷地内に入った。
現場では迅速で適切な応急処置をして、怪我をしたであろう男性は病院まで搬送された。
その後・・・・・
当店の前の道路は片側通行になり、現場検証が始まった。
実に長い時間に感じた。
自分の家に警察の車両が停まってるのは、日常的なことではない。
学校から帰宅した息子が興奮するのも無理はない。
急に自転車が道路を横切ったとの話みたいだけど、私は見た訳ではない。
ぶつかった音を聞いただけ。
救急車とパトカーを呼ぶ為に電話しただけ。
目の前で起きた事故。
物凄くリアル。
クルマを運転してた男性は、きっと同年代ぐらいだと思う。
現場検証が終わった頃、店に入ってきて一部上場企業名が書いてある名刺を頂いた。
クルマの事故。
毎日どこかであると思います。
そんなの、自分には関係ない!
もしかしたら皆そう思っていて、自分だって自転車にも乗るし、車も運転するのにあまり事故なんて意識していない。
気をつけよう!なんて思わずにハンドルを握ってる。
身内に事故が起きたり、昨日の私の様に目の前で事故が起きたりすると・・
被害者にも加害者にもなりたくはないと実感し、気をつけようと思う。
命には別状はないだろうけど、クルマに轢かれたおじいさん。
ビックリしただろうなぁ。
痛かっただろうなぁ。
そのおじいさんが急に目の前に現れて、ぶつかる!と思ってブレーキを踏んだ方。
ビックリしただろうなぁ。
ぶつかった瞬間はどんな気持ちだったんだろう・・・
皆さんもお気をつけ下さいね。
私も気をつけよう。
| 固定リンク




コメント