トレンチコートの広範囲のしみ抜き
ステンカラーコートの襟の黄ばみで、先日ブログに投稿したのと同じブランドです。
今回は襟の黄ばみではありません。
お預かりの際に多少のシミでは驚かない私もちょっと驚きました。
大きな大きなサイズで綿素材のトレンチコート。
ブランドはブルックスブラザーズです。
取り外し可能なライナーを外せば、綿素材だけのコートになるのではなく、ライナーが二重になっているタイプで一枚しか取り外せません。
酔っ払って覚えてないんだけど・・・
多分、ラーメン屋の床に落としたんだと思うとの事。
大きく開くセンターベント部分が見事に真っ黒です。
綿素材はほんの少しの摩擦でも色が抜けます。
シミだ!って見つけても、慌ててこすらないで下さいね。
隅々まで検品してみると、ベルトループのところにペンの線状のインク染みがあり、しみ抜きをした跡を見つけました。
写真では解りにくいですが、インクの染みは抜けずに周囲の色が白けています。
他店で頑張ってしみ抜きをした跡です。
染みは抜けずに周囲の色がはげる。
嫌ですね。
でも、染み抜きをしてる人はほぼ全員がこの苦い経験をしてるのではないかと思います。
クルマをぶつけた!
板金して塗装する。
染み抜きも同じ事が出来れば、いいんですけどね。
実際の作業では染色補正をしたくないです。
だから、地色はそのままで染みだけを抜くことに全神経を集中させて染み抜き台の前に立つんです。
綿素材のトレンチコート。
部分的な染み抜きは注意しないと、周囲が白けちゃいます。
そんな事は解ってるのですが・・・・
目の前の広範囲の真っ黒の染みを見て、様々な作業内容をイメージしつつ考えること数分。
いかに素材に与えるダメージを少なくして、効果的に染みだけを抜くか!
話の途中ではありますが・・・
県外のお客様で宅急便クリーニングをご利用のお客様からお手紙が届きました。
ありがたいです。
うれしいです。
幸せです。
こちらのお客様は常に宅急便でクリーニングを利用してるそうです。
クリーニング店=近所
そんなイメージではないんですね。
お客様からの手紙を読んで、テンションのあがった状態で染み抜き開始です。
まだまだ途中です。
だいぶ薄くはなりましたが、お渡し出来る状態ではありません。
最初に前処理として染み抜きをして、ドライクリーニングで全体処理。
その後、水洗いをしましたが、水浴中に入れる前にもう一度染み抜きをしました。
それでも、一回では綺麗になりませんでしたね。
生地の状態を見ながら、何度か染み抜きを繰り返してキレイになりました。
染み抜きも大変ですが・・・
仕上げも凄く大変!
でも、センターベントの広範囲の染みだけでなく襟や袖の黄ばみ。
その他の薄い染みや汚れも綺麗になりまして、とてもいい気分です。
もしも・・・
自分がラーメン屋さんで大事なコートを床に落としてしまったら!
そして、今日ご紹介のお客様のコートの様に広範囲に染みが付いてしまったら・・・・
ゾッとしません?だって染みが抜けなかったら着れないでしょ。
でも、悲劇は突然訪れるものです。
私が出来る事が、もしかしたらお役にたてるかも・・・・
いつもそんな気持ちで投稿しています。
ブログで紹介してる画像を見て、相談してみようかな?って思ったら、遠慮は入りません。
お困りの事はなんですか?
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