汗抜きは水洗い
昨日のNHKのプロフェッショナル仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/
靴好きの私としては、凄くよかったですねぇ。
オーダーメイドの靴とはいえ、一般的な価値観で言えば桁が違う様なお値段ですが、需要は確実にあるんです。
大量市場の巨大ブランドではなく、小さな市場だけど最高のブランドが存在している。
見てて嬉しくなりましたし、価格は40万らしいですが実際にオーダーしたくなりました。出来ませんけど・・
最後のプロフェッショナルとは?の問いかけのアンサーにもしびれまくりました。
興味のある方で見逃した方は再放送をチェックしてみてください。
さて・・・残暑厳しい山形です。
ですからアイロンを使っての作業は汗だくになる事も・・・・
夏物衣料は基本的に水洗いです。
ご家庭で水洗いするにはリスクが大きすぎる衣類はどうしてます?
大抵は馴染みのクリーニング屋さんにお任せ!って感じでそのまま預けてきますよね。
料金を支払ってプロにお願いしたんだから、最低でも家庭洗濯以上のお手入れをしてくれるだろうと思い込んでいませんか?
もう一度、書きます。
夏物衣料は基本的に水洗いです。
何故水洗いなのかと言いますと、「汗」が付いてるからです。
ところが・・・
クリーニング屋の洗いは水洗いだとは限りません。
家庭で水洗い出来ないって判断した旦那さんの毛100%素材のスーツ。
勿論、ケアラベルに記載してある洗濯表示だって「ドライクリーニング指定」で「水洗い×」
これは、クリーニング屋でも水洗いではなく「ドライクリーニング」なはずです。
ドライクリーニングの利点は沢山ありまして、家庭では絶対に真似出来ないプロならではの洗いなのは事実です。
ところが・・・・・
夏の衣類に付着した「汗」(水溶性の汚れ)は残念な事に完全にキレイには出来ないのです。
それじゃ、クリーニング屋で夏物は全て水洗いしてあげれば一番いいですよね。
何故、夏物のスーツには汗が付いてるだろうなぁって思っていても水洗いしないんだと思います?
家庭洗濯で失敗した経験がある方は思い出してください。
ドライマークが洗える!って事で、「おうちクリーニング」をしてどんな風になりました?
色移りしちゃった!って方が何とか修正出来ませんか?ってご来店下さいます。
縮んじゃった!って方も何とか修正してください!ってご来店下さいます。
シワクチャになってしまって、着れないからアイロンでプレスして欲しい!って方もいらっしゃいます。
風合いの変化や型崩れ、様々な失敗(家庭洗濯の事故品)をお預かりいたします。
水洗いしちゃうと、水溶性の汚れである「汗」はキレイに落ちるんだろうけど、風合いを重視したらリスクが大きすぎるのです。
このリスクを最小限にして、水洗いするのが「プロの水洗い」です。
呼び方は様々です。
ウェットクリーニングであったり、ウォーターウォッシュであったり。
通常のドライクリーニングよりも、水洗いするのってとてつもなく手間がかかるわけです。
ですから、クリーニング代が高額になります。
目視で染みにもなってないのに高額になるのって抵抗ありませんか?
汗は、付着してすぐに染みになんかなりません。
今日は暑かったし、汗をたくさんかいたなぁって着替えた際に確認しても染みになっていませんよね。
乾燥すると全く見えなくなってしまうので本当に厄介なんですね。
お預かりした時点で、見えないんですから、ドライクリーニング後にだって見えません。
でも、完全に落としきれてない汗の汚れが衣類に残ってる可能性は極めて高いのです。
ブラックライトに当てると蛍光反応が!!
具体的にお客様の衣類で汗が残留してるのを見せてくれるお店はまず聞いた事がありません。
当店にも暗室はありません。
全く染みなんかないと確認した衣類をクリーニング店にお願いしに言ったら・・・
「汗をかいてないですか?」なんて聞かれました。
「この服を着て、本格的に運動なんかはしないけど、夏なんだしそりゃ少しは汗をかいてるわ」
そう答えると、
「素材的にもケアラベルの洗濯表示でも、ドライクリーニング指定なんですが、汗抜きで水洗いしませんか?」と言われました。
「どちらでもいいよ。任せます。」って言うと
「クリーニングの料金が全然違うので・・・」って言うので「幾ら?」って聞いたら
なんと通常の倍っていわれました。
「じゃしなくてもいいわ!」ってお客様。
「汗かいてませんか?」「水洗いしましょうか?」って聞いてくれるお店は良心的です。
でも実は「水洗いすると高いならいいわ!」って言われた事を内心「あ~良かった!」って思うクリーニング屋さんもいるんですよ。
どうしてでしょう?
倍の料金をもらって点単価があがるんですから本来なら残念に思うはずですよね。
実は倍の料金を頂いて水洗いするんだったら、通常の料金で二着のスーツをドライクリーニングした方がずっと楽に儲かるのです。
つまり、水洗いは面倒で手間のかかる邪魔くさい仕事なんです。
最初にいいましたが、汗の染みが残っていてもお渡しの際に目視で確認出来る様な染みになってないのをクリーニング屋は熟知しています。
お客様もそんな高いクリーニング代じゃ困るわ!って言うんだし仕方ない!って感じです。
無理強いは出来ませんからね。
数ヵ月後・・・・
「あのぅ・・・・クリーニングしてもらって収納したんだけど何だか黄ばんできたみたいなんです・・」
脇の下や襟や背中
そうです!
汗の付着しやすい部分です。
衣類に残留してた汗が酸化し、収納してる間に黄ばみが発生したんでしょう。
あの時「汗抜き」ってお願いしたじゃないですか!って場合もあります。
具体的には、ドライクリーニングの専用のソープ(洗剤)に水分量が多いものを使用して水洗いしないで「汗抜き」としてるお店もあります。
完全に汗を抜くには水洗いが最も効果的なのは知ってるのですが、安価にしないとお客様は納得しないし、かといって、水洗いをしていたのでは生産コストがかかりすぎる。
そんな感じです。
手間隙をかけた作業にはお金がかかるのです。
衣類に付着し残留した汗は、時間とともに酸化して黄ばみの原因になるだけではなく、染料が破壊されて地色が変退色してしまう原因にもなります。
こうなると、漂白や染み抜きでは修復できず色修正が必要になり、かなり出費が大きくなってしまうのです。
お近くに染色補正をお願い出来るお店がありますか?なかなかないでしょう。
大事な衣類(家庭で洗えない)が黄ばまない予防策を教えます。
良いクリーニング店にお任せすることです。
なんだそれ!って思った方もいるかと思いますが、同様の事を再三ブログで書いています。
良いクリーニング屋の選択で全てが決まると言っても過言じゃないんです。
クリーニング業界には、様々なお店が存在します。
一番大事な服だけは、この店じゃなければ駄目!って信頼出来る上手なお店を是非捜してください。
黄ばみの予防としての、水洗い対応は勿論のこと。
実際に黄ばんでしまった衣類の復元や、変退色した衣類の染色補正までやってくれるこだわりのお店って、確実にあります。だって需要があるんですもの。
ちょっと家庭洗濯の話をします。
この季節、家庭で洗濯してても、脇部分が黄ばんでくる!なんて方はいませんか?
いますよね。
着用してる方の体質による場合もあります。
でも大抵は、家庭洗濯の洗浄力が弱いのが原因で汗や皮脂が落ちきれてないのです。
落ちない皮脂汚れが蓄積し酸化して、いつしか黄ばんでくるのです。
対策として、洗濯する水の温度を上げて下さい。
40度以上にしちゃいましょう。そして、酸素系漂白剤を使用してください。
確実に洗浄力があがります。
洗濯の洗浄力を上げるポイントは、実はまだまだ沢山あります。
具体的に洗うアイテムや素材によって、洗浄力をコントロール出来るのがプロです。
でも、家庭ではそうはいかないでしょう。
洗濯って面倒くさい事をすればするほど、キレイになるんですよ。
今日の画像は中学生のお子さんの体育着です。
家庭洗濯ではいくら頑張っても落ちない染みと襟の黒ずみをキレイにして欲しいとお預かりしました。
家庭洗濯の水洗いと当店の水洗い。
洗浄力のレベルが同じで困ります。
全体的な漂白と部分的な染み抜きをしています。
家庭洗濯で困った事があったら、武田クリーニングの出番です。
是非お試し下さい。
全ての画像はクリックで拡大します。
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