クリーニング師の研修
私はクリーニング師って資格を所有していますので、3年に一度研修を受ける事が義務付けられています。
本日、午後から研修を受けてきました。
クリーニング師だけの講習ではなく、業務従事者の方も一緒です。
ですので、ベストスーツ姿の大手チェーン店さんで働く女性の方も結構沢山いました。
受付業務を専門に担当してる方は、実際の工場での作業内容を熟知してないかもしれません。
お客様に説明する際にも、知っておいた方が良い内容が研修の中に沢山あったのではないかと思います。
研修のテーマは4つに分かれていて、下記の実験が行われたのは
「石油系ドライクリーニング洗浄工程と溶剤管理」ってテーマです。
水洗いとドライクリーニングって何処が違うの?
家庭で出来るドライクリーニングとクリーニング屋さんでやるドライクリーニングって何処が違うの?
そもそもドライって何?
最近の家庭用洗濯機には、必ず「ドライ」なんて書いてるボタンがあったりしますし、洗剤も「ドライマーク用」なんて書いてあるので誤解してる方も居るようですが、ドライマークの衣類を水洗いしてるのを「家庭でドライ」って思っている方は間違いです。
家庭でドライは不可能なんです。
そこで・・今日、研修で見てきた実験をご紹介します。
透明な3つの容器に無色透明の液体が入っています。
① 水
②ドライクリーニングの石油系溶剤
③②にソープ(ドライクリーニング用の洗剤)を多めに加えた溶剤
次にトイレットペーパーに赤い油性のマジックで丸を描きます。
これを3つ用意します。
そして3つの容器に、同じ様に入れて振っていました。
①水に入れたモノは、トイレットペーパーが溶けちゃってばらばらです。
でも、水に油性の赤マジックの色素は溶け出さないので、水は赤くなりません。
トイレットペーパーだけがぐちゃぐちゃになってる状態です。
②の石油系溶剤。これがドライクリーニングで使う溶剤です。
水洗いで例えるなら、水の役割をしてる液体です。
容器を振った瞬間に、液体が赤く染まります。
つまり、油性の赤いマジックの色素が溶剤の中に溶け出しているのです。
③も同じ様に無色透明の液体は赤くなります。
②にソープが入ってるのですから、洗浄力は②よりも高いので、3つの容器の中で一番赤くなっていました。
それから・・・ここも重要です。
②と③は、結構力強く容器を振っていましたが、トイレットペーパーはばらばらになっていません。
赤いマジックの色素だけが、溶剤の中に溶け出して、トイレットペーパーは溶けてないのです。
当然、そのまま取り出せます。
そっと取り扱えば破けず乾燥出来るでしょう。
家庭で洗えない!って思ってる繊維素材をイメージして下さい。
旦那さんのスーツ。(毛100%)
雨に濡れただけでも、スラックスのラインが消えちゃってしわになりますね。
でも、ドライクリーニングならとても優しく洗えます。
石油系の溶剤を使うので、油性の洗浄力に優れ、傷む事を最小限に出来るのがドライクリーニングの最大の特徴でありメリットです。
しかし、ドライクリーニングの溶剤は水洗いの水の様に一回一回廃棄してるのではありません。
この溶剤管理の差は、ドライクリーニングのクオリティに物凄い影響を与えます。
ドライクリーニングの溶剤管理を解りやすくお客様にお知らせしてるお店はあまり聞いたことがありません。
ウチは無農薬で野菜を作ってる!ってPRする様に、ウチのドライクリーニング溶剤はこんなにキレイに管理してる!ってPRもいいですね。
でも、ドライクリーニングの基本的なシステムを理解してない人には意味不明かもしれません。
とにかく、キレイになってお渡しする。
この当たり前な事を実行するために、色々と手間をかけているわけです。
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