高品質は学ぶ事から
「Sさんてご存知ですか?」って言葉でご来店下さいました。
新規のお客様でしたので、すぐにSさんのご紹介なんだと思いました。
お持ち頂いたのは真っ白なスカートです。
あれ?
新品ですね。商品の紙タグまで付いたままです。
Sさんの同業なのかな?
ちなみにSさんは洋服のお直しをしてる方です。
依頼は染み抜きです。ほんの少し黒い染みが付いています。
紙のタグは切らずにそのままで、現状(新品)の風合いを維持した状態で染み抜きだけして欲しいとのご要望です。
やはり、Sさんと同業なんでしょう。
お客様からサイズのお直しで預かった新品のスカートなんですね。
納期も急ぎでお預かりしました。
毎日、衣類を取り扱っていますと、染み抜きや洗いやプレスだけではどうしようもない事があります。
針と糸が必要になる事も四六時中あります。
当店で対応出来ない場合は、お直しやさんに外注です。
でも最近はお直しやさんから、染み抜きの依頼を受ける頻度が増えました。
お直しの依頼で衣類を扱ってると染みを見つける事なんかしょっちゅうなんでしょうね。
ここに染みがありますね。染み抜きしましょうか?
なんてお客様に聞くお直し屋さんは居ないでしょう。
もし、いたらスイマセン。
でも、ついでにお願い出来るなら助かる!ってお客様も多いと思うのです。
宅急便でのクリーニングが毎日届く様になって特に感じますが、
染み抜きをしてくれるお店を捜せない
そんな方って、想像以上に多いのかもしれません。
勿論、染みは完璧に抜けましたよ。
今日の画像は黄ばみの染み抜きです。
素材は綿100%
ブランドはラルフローレン
紳士用のブルゾン(裏無し)です。
ケアラベルの洗濯絵表示はドライも水洗いもOK
デメリット表示には「この製品は色落ちするから他のものと同時に洗うな」って書いてあります。
丸く黄色い染みがありますね。
実は黄変した染みは全部で4箇所ありました。
紹介してる部分が最も目立つ染みです。
ご来店でお持込頂いた衣類の場合は、お客様とお話も出来ますが、集配でのお客様の場合は相互確認がしにくいです。
自宅から離れた地域で美容院を営業してるお客様。
ご自宅は知りませんが、お店は知っています。
大量の洗濯物をご自宅からお持ち下さり、クルマに積んであるから取りに来て!って電話を頂きました。
全て冬物です。
コートやジャケットや毛布やコタツ布団類。
1点1点確認したりする時間もなく、ただお客様のクルマから当店の車へ積み変えてお預かりしてきました。
具体的な染み抜きの依頼もありません。
毎回、当店に「お任せ!」のお客様です。
画像のブルゾンは襟と袖口の黒ずみをキレイにするのに、ドライ&ウェットの二度洗いをしています。
しかし、黄ばんだ染みは部分的に時間をかけてあげないと落ちません。
仕上げの際まで気が付きませんでした。
時間が経って酸化した黄変。これは全体処理で殆ど落ちない染みです。
「ふるい黄ばんだ染みは落ちません」って言い切るクリーニング店も多いですが
「染み抜き」を売りにしてるお店なら目立たない様に薄くしてくれるか、完全に除去してくれるでしょう。着用に問題ないレベルに修復可能ってことです。
黄色の色素を取り除くのに必要な漂白をいかにコントロール出来るかです。
地色に柄がありますので、もし地色がはげてしまうと色修正は困難なアイテムですね。
綿素材って、家庭でガンガン洗えるイメージもあるので、染み抜きも簡単そうに思う方がいるかもしれませんが、それは間違いです。
最初の一箇所は時間がかかりましたが、残りの3箇所はそんなに時間をかけずにキレイに出来ました。
クリーニング屋に限らず、幅広く当てはまる事かと思いますが・・・
品質を向上させるには学ぶ事が必要です。
それしかないです。
知らない!って事は出来ない!って事ですもんね。
別件ですが、今日も色々と勉強になりました。
ブルゾンのクリーニング代 700円
染み抜き代 4箇所で1,000円です。
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